税理士事務所見習いスタッフコラム【事業承継編編】相続税を1円でも減らした“プロのやり方”とは?
「いや〜、お金って、あると揉めるんですね」
一般的なお話ですが、相続のご相談に来られる方、最初はすごく丁寧で穏やかなんです。でもね、話が進んで相続税の額が見えてくると、空気がピリッと変わる瞬間があるんですよ。もう、会議室の温度下がった?ってくらいに。
そりゃそうですよね。
遺産って、ただのお金や土地の話じゃなくて、家族の歴史や思い出まで絡んでるんです。そこに「税金」という名のパンチが飛んでくると、「なんとか減らせないのか!?」って気持ちにもなります。
で、実際にその「なんとか」をやるのが、私たち税理士事務所の仕事なわけです。
そもそも、なんで相続税ってこんなに高いの?
相続税の相談を受けてて一番多いのが、「こんなに税金取られるんですか!?」ってセリフ。
はい、取られます。ガッツリ。
なにしろ、亡くなった方の財産の合計から、一定の「基礎控除」っていう非課税枠を引いた残りに対して、最大55%(←これマジです)の税率がかかるんですからね。
土地や家って現金じゃないから、税金払うために泣く泣く売るケースもあります。なんなら「うちはお金ないから関係ないと思っていました」って方が、実は土地の評価額がビックリ価格で相続税発生、なんてことも。
でもね、プロの現場には“やり方”があるんです。正しく、合法的に、税務署に突っ込まれない範囲で、できることってたくさんあるんです。
あるあるエピソード:土地の評価、ナメたらアカン
60代の女性のお話しです。
「父が亡くなったんですけど、土地がいくつかあって…。何から手をつけたらいいのか…」と、かなりお疲れの様子。
調べてみると、東京郊外に土地が3筆(←土地の数え方です)。不動産会社からは「全部で○千万円くらいになりますね〜」なんてざっくり言われたそうですが、評価し直してみると……なんと、3分の1くらいまで下がったんです。
え?ってなりますよね?でも、土地って「路線価評価」っていうルールがあるんですよ。
さらに細かく見ると、形がいびつだったり、間口が狭かったりで「不整形地補正」とか「奥行価格補正」とか、いろんな評価減ができる。
要するに、「売れば○千万円です!」って金額=相続税評価額、じゃないんです。
プロがちゃんと見れば、1円どころか数百万円単位で違ってくることもある。
この方、最初は相続税600万円くらいって言われてたんですけど、最終的には100万円ちょっとに。まさに「やり方」でここまで違うって実例です。
“生前対策”って、聞いたことあります?
ちょっとここで視点チェンジ。
「相続税を減らす」と聞くと、亡くなった後の話をイメージしがちですが、実は本当に効果的なのは「生前」です。
たとえば、毎年110万円まで非課税で贈与できる「暦年贈与」って制度。これ、地味だけどコツコツやるとめっちゃ効くんですよ。
お孫さんが3人いれば、1年で330万円をスッと動かせる。10年続けたら3300万円。でっか!
ただし!ここで注意なのが、「形式」がめっちゃ大事ってこと。
銀行口座が本人名義じゃないとか、毎年金額がまったく同じで「定期贈与」って思われるとか、そういうのは税務署に「これは贈与じゃなくて、一括で渡しただけじゃん」って否認される可能性アリ。
だから、やり方が“それっぽい”だけじゃダメ。ちゃんとした“プロの形”がいるんです。
プロに頼む意味って、こういうことなんです
ここまで読んで、「え、それって自分じゃできないの?」って思った方もいるかもしれません。
確かに、ネットで調べれば情報はたくさん出てきます。でもね、それを“自分の家のケースに合わせて正しく判断して、書類作って、税務署とやり取りして…”って、めちゃくちゃハードです。
「相続って、料理で言うなら冷蔵庫の残り物でフルコースを作るみたいなもん」だそうです。材料(=財産)は家庭ごとに全然違うし、調味料(=控除や特例)も使い方で味が変わる。
プロのやり方ってのは、「この土地にはこれを、あの保険にはこういう特例を」って、カスタムで組み立てる技術なんです。
1円でも減らしたいなら、まずは相談してみて!
最後に言いたいのはこれ。
相続税って、怖くないです。でも、知らないと「もったいない」です。知らないまま払う税金、減らせたかもしれない税金、結構あります。
私もまだ見習いなので、難しい相談は先輩にバトンタッチしてますけど(笑)、それでも思うのは、「早く相談してくれたらもっとできたのに〜!」ってケースが多すぎる!
なので、相続が起きたあとでも、できればその前でも。「ちょっと気になるな…」って思ったタイミングで、気軽に相談してみてくださいね。
ご希望があれば、この内容をパンフレットやブログ用に整えることもできますので、お気軽に言ってくださいね!
※この記事は税理士事務所スタッフが日頃の業務で感じたことや素朴な疑問をコラムとして掲載しております。念のため専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は責任を負いかねますので、個別具体的な案件に関する疑問やご相談がある場合には、弊所税理士「うめちゃん先生」まで直接問い合わせを頂くか、「お問合せフォーム」からお問合せ下さい。随時実施している無料相談会(完全予約制)もごお気軽に活用ください。
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